欧州選手権

UEFA European Championship / UEFA European Nations' League

 

 

今やワールドカップと同等、レベルはワールドカップ以上と賞され絶大な規模と人気を誇るヨーロッパ選手権。

古くは、1883年にスタートし、ホーム・インターナショナルの名で親しまれた世界最古のトーナメント、英国選手権(The British Championship=Home International Championship)。1924年にスタート、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンの間で争われたノルディック・カップ(The Nordic Cup)。1927年にヒューゴ・マイスル(Hugo Meisl)率いる偉大なる”ブンダー・チーム”オーストリアとチェコスロバキアの二国間で争われた中央ヨーロッパ選手権(The Central European Championship)と各地に散らばっていたヨーロッパのトーナメント戦。そして、中央ヨーロッパ選手権が発展し、オーストリア、チェコスロバキアの二カ国に加え、ハンガリー、イタリア、スイスの五カ国が参加(晩年はユーゴスラビアも参加)し、1955年から開催されたドクター・ゲロ・カップ(Dr. Gero Cup)は人々から”ネーションズ・カップ”、”インターナショナル・カップ”、”ヨーロッパ・カップ”と呼ばれるようになる。

ヒューゴ・マイスル発案のドクター・ゲロ・カップとほぼ時を同じくして、当時のフランス・サッカー協会会長であったアンリ・ドロネー(Henri Delaunay)は、1950年に全欧州規模のトーナメントを提案。開催までに各国との調整、紆余曲折があったものの、第一回ヨーロッパ選手権は1958年に、ようやく産声を上げる。しかし、1958年のスタートを待たずしてアンリ・ドロネーは他界。彼の偉大なる功績を称えるために、現在でもヨーロッパ選手権のサブ・タイトルとしてアンリ・ドロネーの名が刻まれている。
1980年のイタリア大会から、決勝大会が現在の集中開催に、大会名称はEUROと簡略化されて呼ばれることが多い。

第一回大会は当時の列強国であった英国四協会(イングランド、北アイルランド、スコットランド、ウェールズ)、西ドイツ、スウェーデンは不参加を表明。記念すべきファースト・マッチは、1958年4月5日にダブリンで開催された、アイルランド共和国対チェコスロバキア戦。

EURO史上最強とされる1972年西独代表