2021年4月アップデートしました。
- 2021.04.03
- お知らせ
コロナウイルスによりEURO2020本大会が1年順延した影響で、EURO終了を待たずしてワールドカップ予選が世界各地で本格的にスタート。これまでも、EUROに出場していない国などの予選開始は珍しくなかった欧州も、出場国や列強に関係なくゲームが行われるという変則的で異例の年がスタートした。復活を目指すトルコなど順調なスタートを切った国、スペインなどローギアでスタートした国もある中、ドイツが北マケドニアにホームで敗れるというニュースが飛び込んできた。EURO2020の本大会出場も決めており、セルビアとクロアチアを除けば、スロベニア、ボスニア・ヘルツェゴビナと比べ檜舞台登場に遅れをとったものの、旧ユーゴ系の構成国だし決して弱小ではないと思う。選手でもインテルなどで活躍したパンデフや、90年代ではユーゴスラビア代表のストライカーだったパンチェフなどのスターも輩出している。ドイツにとっては旧西ドイツも含め、1985年のポルトガル戦、2001年のイングランド戦に続いてのワールドカップ予選3敗目らしいが、考えてみると、ドイツは公式大会などの勝負所で結構ユーゴ系に敗れている。私の記憶では、1962年ワールドカップのチリ大会・準々決勝でユーゴスラビアに敗戦、1966年イングランド・ワールドカップで準優勝したメンバーにゲルト・ミュラーが加わった強力な布陣で臨んだ1968年欧州選手権予選でも、名手スコブラーのゴールでベオグラードに沈んでいる。(結局、最終アルバニア戦でのスコアレスドローが直接の脱落原因だが)その後はユーゴの低迷が続いたものの、1998年フランス・ワールドカップではストイコビッチのゴールなどで新ユーゴスラビアにあわや敗戦というところを、捨て身に転じた猛烈なパワープレーでどうにかドロー。同大会の準々決勝ではクロアチアに0-3の完敗を喫している。シュケル(スーケル)のダメ押しが決まったときはドイツサッカーの終焉にも思えた。復活を遂げた以降も、やはりEURO2008年本大会で同じくクロアチアに完敗、二年後の2010年南アフリカ・ワールドカップではセルビアに敗れている。勝負スピリッツを含めた相性の問題なのか、フィジカルが強く技術もしっかりしているユーゴ系が苦手なのか、一番の苦手イタリアと同じような感覚があるのかも知れない。ドイツは早い段階で冷水をかけられことで、今後修正してくるのは間違いないと思うが、予選最初の3試合の出来でイングランド最強とか報じているメディアには驚いた。予選はスタートしたばかり、全チームに本大会出場のチャンスはあると思う。問題は日本のTVで世界の予選が見られるかどうかだ。
ベルカンプのバイオグラフィ(写真集)をようやく入手。500ページを超えるボリューム、高いお金を出してゲットしただけのことはある内容に大満足。同じ作り、同じボリュームなのに、ファンデルサールのそれより3倍もするのはなぜ?
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