2021年5月アップデートしました。
- 2021.05.14
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ここ最近、ネット上で○○代表歴代ベストイレブンやFC××の最強助っ人など企画ものの記事が多く目につく。
なるほどと思わせるもの、切り口がユニークなものから、50年くらいを圧縮した無理矢理感満載ベストイレブンなどの残念なものまで、割と楽しませてもらっている。
もとより、空想上のベストイレブンなんて自分好みで良いし、試合なんかしない(出来ない)のだから超攻撃的あるいは、超守備的(これはいないか)布陣を勝手に作ったって構わないわけだが、パブリックなネット上に記事を投稿するのであれば、もう少し勉強をして頂きたい記事も散見される。
前述の50年くらいを圧縮させたり、自身が体験していないであろう時代セレクションがすっぽ抜けていたりなど、かなりチープな記事がある。それも海外のライター?の方が圧倒的の多い気がする。ウイイレで強くなった組み合わせを書きとめただけじゃないかと疑いたくなるような内容に感じるのだが、みなさんの感想はいかに。
そんな中、名古屋グランパスの最強助っ人ランキング的な記事があり、順位は忘れたが、割と上位の方にデュリックスという選手の名前を見つけた。過去、ストイコビッチ時代にベンゲルが連れてきたセンターMF(日本的にいうとボランチ)で、もの凄く上手いフランス人選手がいたなぁ、ベルクリュウスじゃないし、なんて名前だったか思い出せないまま現在に至り、この記事で久しぶりに名前を見つけたときは、大袈裟に言えば目から鱗、懐かしの記憶が甦ってきた。ベンゲルの眼鏡にかなっていたくらいであればフランス代表に選ばれてもおかしくなかった存在だったはずだが、ジャケ政権では堅実さが求められていたから、デシャンやヴィエラ、センターバックも出来るデサイーやプティのチョイスはやむ無しだった気がする。(すごいメンツだが)
プロフェッショナルの世界ではチームの勝利が第一だし、ましてやワールドカップともなると勝てる布陣を意識せざるを得ない。センターバックをやらせても超一流のライカールトやヴィエラ、シャビ・アロンソはセンターMFとしての理想形だろうし、マケレレや現代のカゼミーロやカンテのような選手がいると他の選手の負担が減るだろう。あるいは、チームを鼓舞し、グラウンド内の監督として、デシャンやドゥンガのようなキャプテンシーの塊みたいな選手が重宝されるのかも知れない。しかし、私的フットボール感覚でセンターMFを選べるとしたら、勝利は二の次、面白さ華麗さで選びたい。
この時代であれば、典型的な水の運び屋・デシャンよりも、デュリックスやベナルビア(アルジェリアを選択したが)が圧倒的に好みだし、一時代前であればフェルナンデスよりもジャンジニ版四銃士の方が面白かった。更に遡れば、ラルケやバテナイとなる。要は肉体的(フィジカルというべきか)守備能力にやや難ありで危なっかしいが、やたらと上手く、試合を面白くしてくれる存在が好きなのだ。
マニシェよりもパウロ・ソウザ、イエロよりもグラウディオラ、スナイデルよりもエンヘラール、驚異的なテクニックと気持ちよいほどの球離れの良さがが真骨頂の名選手たち。安全第一の監督下、特にナショナルチームでは真っ先にお呼びがかからなくなる、一番見たい選手達だ。
オランダ代表の記録集「Oranje Toen En Nu」の紹介、第8集(Nu8)は、1964年~1969年と2007年~2008年の今昔。オールドサイドは、いよいよ黄金時代の始まり、カイザー、クライフ、ファン・ハネヘム、レンセンブリンク等が登場する。クライフより一歩先にデビューした天才ヴィリー・ファン・デル・カイレンは、ハルショフ(ヒュスルホフ)、ヘリー・ミューレン(弟のアーノルドも)とともにワールドカップで見たかった選手。ニューサイドはファン・バステン体制のEURO2008の時期を収録。
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